宮澤・レーン事件を考えるつどい、多くの皆様のご参加ありがとうございました
12月12日、北海道大学学術交流会館、第1会議室で開かれたつどいは多くの参加者の熱気あふれた つどいとなりました。 *画像をクリックすると大きくなります。
12月12日、北海道大学学術交流会館、第1会議室で開かれたつどいは多くの参加者の熱気あふれたつどいとなりました。 1.考える会代表幹事唐渡興宣北大名誉教授から宮澤・レーン事件から学ぶこと―思想・良心の自由を生きること―と題して挨拶が ありました。 レーン先生が良心的兵役拒否者で兵役拒否は独りよがりの意思ではなく、平和を愛する人々の意思を表明するものであったこと、宮澤弘幸は学問だけではなく、登山、旅行、文筆活動に取り組み、自己にふさわしい生き方を送っており、可能な限り「思想・良心の自由」を生きた。いま私たちは安倍がつくった忖度体制が活きている中で、あらためて時の権力に対して忖度を拒否し、「思想・良心の自由」の大切さをレーン先生、宮澤君から教えられていると。
2.DVD「もうひとつの12月8日」は短縮版でしたが、事件をよく理解することができた。スパイ事件の本質を知ることができた。短縮版ではなく、元のDVDを見たいなど大変好評でした。DVD上映の機会を特別展の期間中に作りたいです。 3.考える会幹事中原さんから考える会の活動の紹介、特別展開催実現の経過、意義と課題、レーンさんについては考える会の協力者吉田氏の努力で新しい資料の発見などが話されました。
4.山野井孝有さんの講演来年宮澤弘幸さんの命日2月22日に90歳を迎える山野井さん。秋間美江子さんとの出会いは息子の登山家泰史さんがコロラドで登山中転落事故にあったことから始まることを紹介し、泰史さんが植村賞、今年はフランスの登山のアカデミー賞といわれるピオレドール賞を受賞できたのも美江子さんの献身があったからこそと紹介。美江子さんがアルバムを北大に寄贈する際に、北大に謝罪と冤罪を認めさせるために「北大生・宮澤弘幸「スパイ冤罪事件」の真相を広める会」を結成したときに二人で広める会の代表になって頑張ったのが92歳の山本玉樹元北大教員(考える会代表幹事)と紹介しました。美江子さんのスパイの家族の苦しみがよくわかった。わかりやすい大事な思いのこもった熱弁だったという感想が多くありました。 5.元北海道教育大学教授袁克勤氏が中国政府にスパイ容疑で拘束されている事件について長男の袁成驥さんが経過を説明。弁護士がついているようだが、いままで一度しか面会ができず、中国での情報が伝わってこない。父は身に覚えのない容疑で拘束され、宮澤・レーン事件と共通するところが多い、スパイ冤罪事件は過去のことではないと訴えました。