北大外国人教師官舎跡にモニュメントを 賛同署明をお願いします。
ご承知のように、太平洋戦争が始まった1941年12月8日、北海道帝国大学工学部学生宮澤弘幸、予科英語科教師ハロルド・レーンとその妻ポーリン・レーンらが軍機保護法違反の容疑で逮捕され、宮澤とハロルドに懲役15年、ポーリンに懲役12年の重刑が科せられました。レーン夫妻は1943年に日米交換船で故国アメリカに「送還」されましたが、宮澤は極寒の網走刑務所に送られ、戦後釈放されるも獄中で罹った結核がもとで、1947年2月27歳の若さで亡くなりました。いわゆる宮澤・レーン事件です。
昨年の12月4日から今年1月末まで北大総合博物館で開催された事件80周年特別展は、博物館・文書館主催、私たち考える会協力の形で実施されました。この展示の中で北大が「軍機保護法の不合理な適用」と記したことは、事実上事件が冤罪であったと認めるに等しい出来事でした。期間中来館者が1万人をこえ、大きな感銘を与えました。私たち考える会は、この機をとらえて、北大に「外国人教師官舎跡に案内板とモニュメントの設置を」と要請することにしました(別紙要請文参照)。官舎跡に案内板を設置すること、併せて「心の会」を記念するモニュメントを設置すること、が要請の中身となっております。 皆様にこの要請への賛同をお願いするものです。モニュメント設置への一言をお書きください。
以下の要領で賛同のご意志をお寄せ下さい。要望書と一緒に北大にお届けします。
① お名前 ②お仕事または所属など(北大卒業生は卒業年をお書きください。・北大教職員はその旨も) ③住所・電話番号 ④案内板・モニュメント設置への一言(100 字以内に) ※お名前は北大への要請以外には使用致しません。メールまたは郵便で、7月21日(火)必着(第一次集約分)で下記宛てお送り下さい。お知り合いにもお話をされご一緒に賛同の意志をいただけると幸いです。
なお、9月末には二次集約分を提出しますので7月以降も署名をお願いいたします。
送り先:奥井登代 メール toyookui@jcom.home.ne.jp FAX 011-521-3540 自宅住所 064-0941 札幌市中央区旭丘5丁目6-61
お問い合わせは 090-1527-9009
署名用紙は下記のアイコンをクリックしてダウンロードしてください。
なお下記ような一言が寄せられています。
〇アジア太平洋戦争のなかで、自由な思考、調査・研究(学問)に大きな制限、迫害がありました。そういうこと全体を考える一つの突破口になればと思います。
〇真珠湾攻撃の12月8日。その日に大学構内で北大生が逮捕されるという前代未聞の冤罪事件です。歴史的事実を後世に語り継ぐため、「形跡」を残すことは、当事者である北大の責務ではないでしょうか。学問の自由が脅かされている今だからこそ。
〇 過去の過ちは、後世が繰り返さぬようになんらかのメッセージ性の高いものを残す必要があると思います。自分の母校の悔い改めの証として、胸をはって他者に伝えたいです。
〇戦前の過ちを繰り返さないために、語り継ぐモニュメント設置に賛同いたします。