レーン夫妻の墓前礼拝は雨のため、北光教会の礼拝所で行われました。

 お墓を訪れることができなかったことは残念でしたが、北光教会で心に残る礼拝に参加することができました。初めに、ポーリン・レーンさんが協会に寄贈したオルガンを指方牧師が演奏し、それに合わせて賛美歌「主の成し遂げられることを。主はこの地を圧倒される。地の果てまで仰ぎ見よう。真実に清く生きたい」を歌いました。次いで指方牧師は聖書の一節「地の果てまで戦いを断ち、弓を砕き槍を焼き払われる。力を捨てよ」を朗読された後、礼拝と講話がありました。

 「今、国民を監視する法案が次々と可決され、防衛費の増大、敵基地攻撃能力の保有など憲法9条を踏み越えています。」と指摘し、お母様からよく聞かされていたというドイツのヴァイスゼッカ―元大統領の言葉「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります。」という言葉を紹介し、レーン夫妻、宮澤弘幸さんたちが戦争のために味わった悲しみ、苦しみ、そしてレーン夫妻が戦後日本に帰ってこられ、私たちの隣人として生きようとされていたことを決して忘れてはならないと話されました。                                             

 最後に北光教会の「平和人権委員会」の代表一條さんから、レーン夫妻が逮捕されたときに教会員がレーン夫妻へ聖書の差し入れをしようとしたが、戦時体制の中で当時の教会は許可さなかったという歴史を忘れてはならない、そのためにも北光教会として北大に「案内板とモニュメントの設置」を要請すると報告されました。

カリンズ忌

 レーンさんの官舎の庭にはカリンズが実り、ポーリンさんはジャムをつくり、近所に配ったり、ジャムの作り方を教えたりしていました。考える会の田中さんは近くに住み、母親がポーリンさんにジャムの作り方を教えてもらったことを幼いながら覚えていました。ポーリンさんは7月16日、ハロルドさんは8月7日に亡くなっています。考える会では二人が受けた戦争による悲劇、それにも関わらず、戦後は英語教育にささげ、隣人に寄り添った人生を記念して、8月のハロルドさんの命日に合わせ、「カリンズ忌」としてお二人の歩みを語り続けることを決めました。

カリンズ忌

レーンさんの官舎の庭にはカリンズが実り、ポーリンさんはジャムをつくり、近所に配ったり、ジャムの作り方を教えたりしていました。考える会の田中さんは近くに住み、母親がポーリンさんにジャムの作り方を教えてもらったことをおさいながら覚えていました。ポーリンさんは7月16日、ハロルドさんは8月7日に亡くなっています。考える会では二人が受けた戦争による悲劇、それにも関わらず、戦後は英語教育にささげ、隣人に寄り添った人生を記念して8月のハロルドさんの命日に合わせ、「カリンズ忌」としてお二人の歩みを語り続けることを決めました。

墓前礼拝に祭壇に飾られたカリンズの一房の実