ダーチャ・マライーニ来日の報告3 札幌ー1

  ダ―チャ・マライーニを日本に迎える会 事務局 宮澤・レーン事件を考える会

6月15日に来道し、千歳空港では横断幕と花束でお迎えしました。

翌16日、北11条の北大外国人教師官舎跡を訪ね、しばし木立の中で懐かしげに佇みました。そしてすでに官舎が取り壊されてしまったことを大変残念がりました。

その後、北大総合博物館を訪れ、ご両親と共にレーン先生ご夫妻や宮澤弘幸らが並ぶ「心の会」の写真に見入りました。

14時からは北大農学部で講演会が開催され、午前に訪れた教師官舎跡の印象を「大きな感情が湧いてきて、自分が捨ててしまった記憶を思い起こした。懐かしく思うだけでなく過去を知ることが大切です。」と語り、北大に案内板とモニュメントの設置を要請していることについて「記憶を残すことが必要。モニュメントで残すことは重要です。」と。宮澤弘幸の記憶は「穏やかで親切、情愛の深い人。」事件について「若い学生が外国人に心を開いて文化を吸収しようとしたのが裏切り行為というのは理解できなかった。敵を作りだすことで強い戦時体制を作りだそうとしたのです。」と語りました。会場からの質問にも丁寧に答えるダ―チャでした。講演会には約250名が参加しました。

この集会にイタリア在住の世界的彫刻家安田侃氏が駆けつけてくれました。

安田侃氏はフィレンツェでの個展の際にダ―チャの父であるフォスコマライーニに助けられたという経験があったのです。

和やかに語り合うダ―チャと安田侃        息子さんも一緒に。