ダーチャ・マライーニ来日の報告4 札幌ー2

6月17日

 北海道大学山岳部山岳館訪問

ダ―チャの父フォスコ・マライーニは北大に在籍中北大山岳部とも交流があり、北大山岳部の資料が展示されている山岳館を訪れました。1940年の北大ペテガリ登山隊の遭難の時はフォスコも参加するはずでしたが、ダ―チャの発熱で3日遅れで出かけたところ事故を知り捜索に加わったそうです。その後このような事故防止のため、荷物を少なくする方法としてエスキモーの雪小屋「イグルー」の実験を手稲山で弘幸と行って発表し、冬山登山についてのアドバイスをするなど山岳部に貢献したことなどが北大のOBから話されました。ダ―チャは初めて聞くことだったようで大変興味深く聞いていました。

北海道大学文書館訪問

北海道大学文書簡には最初に宮澤・レーン事件を発見し、明らかにした上田誠吉さんの遺族から寄贈された様々な資料や秋間美江子さんが2,012年に北大に寄贈した宮澤弘幸のアルバム3冊が収蔵され、一部展示されています。         宮澤さん関係の展示を望月さんとゆっくり眺め、北大の歴史の展示も興味深そうに見ていました。別部屋に用意された宮澤のアルバムにたくさんの幼いダ―チャの写真があり、なつかしそうにページをめくっていました。

戦前の北大の写真に見入るダ―チャ
宮澤・レーン事件の展示には食い入るように望月さんの説明を聞きながら見入りました。
弘幸のアルバムを熱心に見る

北大文学部水溜教授開催のセミナー

ダーチャ・マライーニ氏を囲んで―文学とフェミニズム

北大文学部水溜教授がダ―チャ来道を知り、ダ―チャの文学論、フェミニズムをきく企画を北大文学部で開くことを提案され、実現しました。ダーチャを囲む会には学生を含め80名余りが参加。「70年~80年代のイタリアのフェミニズム運動は女性差別に関する種々の法律を変えた。」「自由を愛する家族に恵まれ、正義を教えられた。」「情熱を失わないことが大切。自分の(理想とする)モデルを目指して。」など、高度に文学的、思想的なセミナーになりました。

水溜先生の司会で
文学について語るダ―チャ