宮澤・レーン事件を考える会 これまでの歩みと課題

考える会発足以前の取り組み

北大生宮澤弘幸「スパイ冤罪事件」の真相を広める会
2013年1月29日 結成・発足 代表: 山野井孝有 山本玉樹
2016年2月22日 組織的活動を中断。代表廃止、幹事会解散
北大との対面交渉は2回(2013年6月、2014 年5月、いずれも三上隆副学長が総長代理として対応)

① 宮澤氏に関する歴史的な出来事を北大としても風化させることなく、後世に語り継いでいく。
② 「冤罪と理解しているということか」の問いに「そういう理解、位置づけで結構だ」。
③ 「二度と戦争を起こさせないとの一点では一致できる」との念押しに、大きな頷きで応える。 
④ 英語教育に貢献されたレーン先生を記念して「北海道大学レーン記念賞」を設けているが、新たに「北海道大学宮澤記念賞」を設ける。宮澤氏が優れた語学力と国際親善の精神を備えた学生だったことを記念し、レーン賞が英語対象なので、宮澤賞は英語以外の語学を対象とする。(2015年度から実施)。

しかし、「心の会の碑(仮称)」建碑と北大の謝罪・責任の明確化は実現できていない

宮澤・レーン事件を考える会の発足と活動

2016/01/24  設立総会

(会の目的)

本会は、北大生・宮澤弘幸「スパイ冤罪事件」の真相を広める会の活動の成果と課題を継承し、
1.宮澤弘幸さん、レーンご夫妻などが弾圧された「スパイ冤罪事件」の真相を究め、広く社会に知らせ、語り継いでいくことを目的とする。
2.戦時下の北大における学生と外国人教師の人間的な交わり(心の会)を顕彰するために「心の会の碑」(仮称)の建立をめざす。
3.ふたたびこのような悲劇を生まないためにも、特定秘密保護法廃止、安保関連法廃止等の運動と連携して活動する。

(組織)

1.本会は、代表幹事の下に幹事を置いて事務局を構成し、幹事会で活動の計画を立て実施する。事務局を札幌に置き、主に北海道を中心に活動を行う。
2.当面会員制はとらず賛同・支援の輪を広げる。会の財政は事業活動と募金によってまかなう。

2016/02/22  荻野富士夫氏講演(2015/12/05)集録『戦時下の言論・思想弾圧-宮澤・レーン・スパイ冤罪事件の背景を考える-』(考える会学習資料NO.1)発行    ※この日、東京・常圓寺墓参・集い(以下毎年)-北大同窓生 2/22 宮澤弘幸命日 
2016/04/08  北大入学式でリーフレット配布
2016/07/16    戦後70年の曲がり角で レーン夫妻を語る 講演:松竹谷智氏
共催 札幌北光教会(以下同)          →12/8集録発
※7/16、円山墓地・レーン家墓参(北光教会主催)に参加(以下毎年)
7/16日ポーリン・レーン命日 8/7ハロルドレーン命日 
2016/12/11   1941年12月8日 その時北大生宮澤弘幸に何が起きたのか 演劇と講演のつどい
構成劇:エルムに寄せて 合唱:北海道合唱団 講演:唐渡興宣氏
  共催 ビーアンビシャス9条の会・北海道(以下同)
380名を超える                   →2017/3/25 DVD・講演録発行

卒業をめぐって

考える会・考える会メンバーと名和豊春次期総長との話し合い
2017/02/16(秋間美江子さん・考える会)、03/29
増田隆夫工学院長との話し合い2017/10/12
名和総長「この問題では、妹さんにもお会いした。他大学でも似たような話が進められており、多くの大学で卒業証書が出されている。他大学がどのようにしてやったか調べていて、認められれば3月に出せる。来ていただけなければ卒業証書をお送りすることになる。」(2017/12/05増田工学院長「工学部としては単位を修得していないので卒業証書は出せない、出すとすれば学長判断になる」「大学側のけじめというのは復学を認めた時点でついている。もし何らかのことを求めるのであれば大学ではなくて国だろう」(2017/12/19)

2017/04/07   北大入学式でリーフレット配布
2017/07/17   宮澤・シーン事件を繰り返させない~レーン夫妻を語り継ぐ集い
        合唱:北海道合唱団 講演:岸本和世氏         →2018/5/3集録発行
2017/12/02   宮澤・レーン事件を考える集い~思想統制と弾圧の歴史から考える
        構成劇「エルムに寄せて」より 講演:宮田汎氏 関連報告:三島徳三氏
           →2018/12/2集録発行
2018/04/06   北大入学式でリーフレット配布
2018/07/14   宮澤・シーン事件を繰り返させない-レーン夫妻を語り継ぐ集い 音楽と講演の集い
         オルガンとフルートのコンサート 三浦いづみさん・川本咲さん
         講演:吉田栄一氏                   →2019/7/16集録発行
2018/10/08   北大ピースツアー 宮澤・レーン事件を歩く
2018/12/09   宮澤・レーン事件を考える集い~大学と教育の歴史に学ぶ
        講演:荻野富士夫氏 特別報告:山形 定

宮澤記念賞をめぐって

2018/12/12   北大への申し入れ(宮澤記念賞の説明文の変更を)
 芳岡洋総務企画部総務課課長補佐
2019/03/25  芳岡課長補佐から電話で回答
「本学のホームページに掲載している宮澤賞の説明文は賞の説明として本学が意図する内容を適切に
表現しているため、貴会からの申し入れ文書の文案に変更することはいたしません。」

2019/02/22  北大・戦後世代をつなぐOBOG会 墓前のつどい(荻野富士夫氏講演)

                                     →2019/11/11発行
2019/04/04    北大入学式でリーフレット配布
2019/07/20  宮澤・シーン事件を繰り返させない-レーン夫妻を語り継ぐ集い
写真と資料でたどるレーン夫妻 中原豊司(考える会)
エルムの絆~オルガンとマンドリンアンサンブルのひととき
       三浦いずみさん・北大アウロラ・OBアンサンブル
2019/10/23  北大ピースツアー 宮澤・レーン事件を歩く(第2回)「北大の記録を訪ねて」
2019/12/08  宮澤・レーン事件を繰り返させるな!「大学と戦争」を考える集い  
        講演 大学と軍事研究の戦前・戦後~大学の戦争責任を考える 池内 了氏
2020/7/25      レ ー ン 夫 妻 を 語 り 継 ぐ 集会
(ビデオ講演とオンライン討論)
講演「ハロルド・レーンの良心的兵役拒否」~戦争から国際友好に向けた努力を~
             講師  吉田栄一(盛岡市)                                        

2020/10/25 北大ピースツアー 宮澤・レーン事件を歩く 37名が参加。  終了後エルプラザで23人が参加し、宮澤・レーン事件を広め、伝え続けるための今後の運動について話し合いました。